これが俺の愛車「赤いチャリ」である。
こいつには変速ギアが6段階あり、自動車に乗るような要領でギアチェンジをしながら運転し、日々楽しんでいる。
痛めていた右足が完治した。
やったよ。
医者に三週間だね。と言われ、まさに三週間で包帯がとれた。
まだ走る気にはならないが、徐々に慣らしていきたいものである。
こないだ友人と「病気」というものについて話をした。
世の中に様々な病気と呼ばれるものが沢山沢山もう沢山。
もう沢山である。
そんなもう沢山な病気に対する直線的な治療とは別の「慰め」という名の斜めからの治療行為というものも存在している。
手術などの治療がストレートならば、慰め治療はカーブである。
医師免許がなくとも、誰でも行えるカーブ治療法「慰めの言葉」。
今回はここに焦点をあてていきたいと思う。
「慰めの言葉」とは。
苦痛をうったえる人に対し、苦痛を少しでも、和らげてあげよう、気力や元気を取り戻してもらおうとし、投げかける言葉。それが慰めの言葉である。
「大丈夫、寝れば治るよ」
これはあまり有効に思えない。そもそも何が大丈夫なのか確信がない。この慰めは寝て治った時に初めて効力を発揮し、「ほらね、良かったね」ということになる少しずるい慰め言葉である。もし俺が言われて、寝て治ったとしても、その日のうちに「治った!」などとはしゃがず、何日かおいて、治ったよ。と言い、相手のしたり顔を回避することにしよう。
「ストレスかもな~。最近仕事忙しそうだし」
これは中々適当だ。
ストレスは人によって自覚症状がなかったりするので、病気の本人は「?」マークがつきやすい。最早、慰めというか、もしまだどうともなってない男女中であれば口説き文句にも近い。わたしはあなたのことこんなにわかってますよ、気遣ってますよ、的な。
自己満足度の高い慰め言葉である。
もし俺が言われても、「じゃあ仕事やめろっていうのかコノヤロー!」と変に逆ギレするか、意中の相手ならば「ありがとう。じゃあ一緒にいてくれる?」とそのままお持ち帰ることにしよう。
「年だよ、年」
この慰めは非常に有効かと思う。病気かもしれないが、年をとったら当たり前、身体もそりゃボロがでるでしょ?といった意味合いの「年だよ年」。
病気になってしまった、若しくは病気かもしれない相手に対して、現実をつきつけながら、少しは身体をいたわりなさい、自覚しなさいという人間に対する包容力も感じられる、素晴らしい慰め言葉である。
もし俺が言われたら、「かもなあ」とタバコをぷかりぷかりと吸って、今までの人生を少し振り返り、しみじみと酒を呑むだろう。
このように慰めの言葉にも色々あり、その時その時で、要求されるコースは違い、球種もカーブなだけに、ストライクをとるのが難しいのである。
なので皆さん慰めの言葉をかける時には注意が必要だ。
そして言葉をうけとる側も、あえてサインは出さずに、投げかけてみてはいかがでしょう。
もし今自分が病気かもしれない、とお悩みの方は
今すぐ病院を予約してはいかがでしょう。俺は思う。
でもすごい医者、駄目な医者っていうのも存在するらしいから、くれぐれも慎重に。
後、ながらスマホやめたほうがいいよ。危ないよ。
では
また
ふじた